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烏の仕事部屋のドアが開き、入って来た烏が言った。 「話しがあるみてぇだ」 その後1人がけのソファに座ったから、私は立ち上がり、烏の足元に座り直す。 私が座っていた場所には烏の後ろから入って来た煌牙が座り、同じ様に入って来た忍星と煌希と大牙が、向かいの3人がけのソファに座った。 「俺は煌蓮は継がねぇ。だけど貴島組は、継ぐつもりだ」 そう言葉にしたのは、煌牙だった。 『訳を言え』と言った烏に、煌牙はハッキリと答えた。 「俺は、烏の様に2つの事は出来ねぇ。 それに、煌蓮を継ぐのは、三匹の龍の方が良いと思っている。 だから、俺は貴島組だけを継ぐと決めた」 「部屋住みからだぞ」 「それは覚悟している。 それに俺は烏に守られていたから、極道の世界が正直分からねぇ。 部屋住みから始める事も覚悟しているんだ」
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