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煌牙の言葉を聞いて私は思っていた。 いつかは貴島組を継ぐと言うのではないかと。 でも今ではないのでは…? それに烏以外、源さんの葬儀以来、私達親子は貴島組には行っていない。 それは煌蓮総本部に住んでいるからで、親を知らない私は、行かなくても気にならなかった。 だから本音を言えば、極道の世界を知らない。 知ろうとも思わなかったのは、烏が話さないから。 だけど、武はいずれ煌牙が若頭になると想定し、自ら極道の世界に入った事を、今更思い出した。
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