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たまに、子供達と星を探したりするから、ベランダに双眼鏡は幾つか置いてある。
煌牙から双眼鏡を受け取り、木の上を見ていく。
「東側」
そう言ったのは、別の双眼鏡を覗いている忍星。
東側の木を見て行くと、木の上の方に黒い影が2つあるのが見えた。
「あっ、塀にのぼった」
今度は、煌希がそう言った。
煌希の言葉通りに、塀の上を歩き、違う木に飛び移っている羽生の姿を見つけた。
ボルダリングをしているから、羽生は木登りが得意だけど、杏珠は違った様に思う。
それは思うだけで、私が知らない間に杏珠もボルダリングをしていたのかも……?
どうしたら良いか?と考える私に、煌牙が言った。
「様子を見る方が良い。
下手に騒ぐと羽生と杏珠を刺激する事になる」
煌牙の言葉に頷きながら、暫く様子を見ていると、木の上に座っている羽生と杏珠の姿が見えた。
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