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「羽生は、豹が好きだからな」 忍星が言った言葉を聞いて、私は気づいた。 羽生の傍に、いつも居たのは、煌牙。 羽生の事を心配して、傍に居るのが杏珠。 「羽生は、淋しいんじゃないのか? それが分かり杏珠も行動したと思う」 淋しいと言う気持ちは、杏珠の脱走劇があった時、美里とリモートしたから、もう分かっている。 確かに、煌牙が居なくなると思うと、私まで淋しく感じた。 その日、烏が戻ってから、羽生と杏珠の事を話すると、烏は『好きにさせてやれ』と言った。 烏が、そう言うのなら、そうしようと思ったのは確かな事。 だけど、その日だけではなく、羽生と杏珠は烏が店の巡回をする日を狙って下に下りて行く様になった。
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