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『煌牙が若頭になった時、あんたは貴島百合の気持ちが分かるはずよ』 自分が経験していない事を、言葉で言われても、私には分からない。 『貴島百合には、貴島煌弥しか子供は居ない。 でも、あんたには、忍星、煌希、大牙、羽生、杏珠が居る。 だから、貴島百合の本当の気持ちを理解するのは、難しい事かもね』 「煌牙の代わりは居ない」  美里の言葉を聞いた私は、気づいたらそう言葉にしていた。 煌牙は、煌牙。 忍星は、忍星。 煌希は、煌希。 大牙は、大牙。 羽生は、羽生。 杏珠は、杏珠。 1人1人が私の大切な宝物。 誰かの代わりだなんて思って育てた訳じゃない。
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