(13)

30/30
前へ
/578ページ
次へ
烏と蝶は、あれは駄目、これは駄目とは言わない。 それぞれが興味を持った事を自由にさせている。 蝶だけは知らないが、杏珠の為にピッキングツールを買ったのは烏だ。 だから、小学生になるまで、脱走劇が行われた。 羽生が居ない事が淋しいと感じたからだと思っている。 大和が『煌牙、俺達が店の巡回に出ている日だけ、防犯ベルが鳴る。だから、煌牙も気をつけて欲しい』と言いにきた時『気にするな』と答えたのは、烏が何かを考えている事が分かっているからだ。 今は信じるしかねぇ。 父親である烏を……
/578ページ

最初のコメントを投稿しよう!

235人が本棚に入れています
本棚に追加