(14)

11/22
前へ
/578ページ
次へ
煌牙が、貴島組を継ぐと言った時に、烏は答えていた。 『俺の息子だからと言って、甘やかしてくれねぇのが、ヤクザの世界だ。 どうしても、組を継ぐなら、高校卒業したら貴島組に行け。 その代わり、此処には2度と戻れない覚悟をしろ』 烏は、貴島組に行ったら、煌牙はもう一般人には戻れない。 その覚悟をさせる為に言った言葉で、煌牙は煌蓮総本部に戻れないけど、私達親子が会いに行ける様にしてくれた。 それだと私達親子は淋しいとは思わない。 そして、この事は羽生にも、杏珠にも教えてあげる必要がある。 その日の夜、烏は店の巡回を休んだ。
/578ページ

最初のコメントを投稿しよう!

235人が本棚に入れています
本棚に追加