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「羽生」  煌牙が名を呼ぶと、顔を覗かせた羽生。 「まさかの黒の猫かよ?」 涼の言葉を聞いて『悪くねぇ』と言ったのは、烏。 羽生が着ているのは、猫耳がついた黒のフード付きのパーカー。 黒を好んで着る羽生は、フードを被るから夜に見たら黒猫の様に見える。 『からす』と羽生の声が聞こえ、それに『約束だ』と烏が答えた。 少しすると、猫の様に、下に飛び降りてきた羽生。 「こりゃ、まさしく黒の猫だ」 そう言った涼は、羽生の頭を撫でている。
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