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「ガキをナメんなよ」  忍星は、そう言うと煌希と大牙と走って行く。 その前には、羽生と杏珠の手を繋いでいる煌牙の姿がある。 「3日後に、貴島組に行く。 その時は、家族全員だ」 烏は、大和と涼と拓海にそう告げた。 それに『かしこまり』と言ったのは、涼で、大和と拓海は微笑んでいた。 大和と涼と拓海にとって、ミステリーな出来事だったかも知れないけど、私にとっては、羽生と杏珠の暖かい姉妹関係を理解してあげる時間だったかも知れない。 そんな風に思っていた私は知らなかった。 貴島組でも、三匹の龍は、どこまでも無敵だと実感させられる事を……
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