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まさか防犯ブザーが鳴る原因が羽生と杏珠だったとは思ってもいなかった。 「羽生はともかく、杏珠も木に登れたんだな」 涼の言葉を聞いて『思ってもいなかった』と答えたのは、俺。 確かに地下2階に行くと、色んな事に挑戦するのが羽生だが、杏珠はいつだって『すごーい』と言って見ていた様に思う。 「でもよ、杏珠だってボルダリングをするんだから木に登れても不思議じゃないよな」 涼の言葉を聞いて今度は『確かに』と言った拓海。 俺は杏珠がボルダリングをしているところを見た事がないだけで、涼はあるのだと思った。
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