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「ちょう、じいさんとばあさんって、だれのことだ?」 翌日、朝食を食べ終わり、片付けを手伝ってくれている大牙が、私にそう聞いてきた。 「烏のお父さんとお母さんだ」  大牙に答えてくれたのは、煌牙。   「でも、組長なんだろ?」 次にそう問い掛けてきた忍星。   「組長って班長か?」  忍星の言葉を聞いて、そう言ったのは、煌希。 羽生は、ただひたすら黙々と使った食器を食器洗い器に入れている。 杏珠に関しては、新しく作った歌を歌いながら、羽生の手伝いをしている。 煌牙がある程度説明しても、理解出来ていない3人は、私に聞いてきたのだと思った。
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