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ドアを開けると、大和、涼、煌牙、忍星、煌希、大牙、羽生、杏珠の姿があった。 「てめぇは此処に居ろ」 烏は、私にそう言うと『煌牙』と名を呼んだ。 煌牙は、烏の傍に行き、武と大和と涼を従え、ダイニングキッチンを出て行った。 「私、女の子が居ないから、孫に羽生ちゃんと杏珠ちゃんが居て嬉しい」 貴島百合が、柔らかく微笑みながら言った言葉。 それに対して、羽生は何も言わないけど、貴島百合に『おなまえは?』と聞いた杏珠。 「百合ちゃんって呼んでね」 「がってん」 「うふふ。そうだ、お昼は何にしようかしら?」 笑顔の貴島百合と杏珠の笑顔は似ていると思った。
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