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「そうね……。玲ちゃんには、知る権利があるわよね」 手を動かしながら、そう言葉にした貴島百合は、その先を言葉にした。 「忍と結婚して、煌弥が産まれた時は、嬉しかった。 前にも話したけど、私は煌弥を育てていない。 そんな私が、あの子の名前を呼ぶのは、駄目だと思ったの。 それに、先代にも厳しく言われてきたから」 貴島百合の言葉を聞いて、このままでは駄目な様な気がする。 親子なのだから、お互い距離を作るのは違うとも思った。
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