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烏と一緒に屋敷の外に出ると、組員達が敷地内を走り回っている。 「三匹の龍は、恐い者知らずだな」 「さすが、無敵の三匹の龍」 そう言ってきたのは、私と烏に気づいて、傍に来た大和と涼。   気になったから『何があったの?』と大和に問いかけてみた。  「屋敷の中を走り回るから、組員が注意したんだ。 そしたら、今度は、木に登り遊び始めたから組員が止めた。 だけど、素直に聞く三匹の龍じゃない」 大和の言葉を聞いて、三匹の龍にとって、組とか関係ないのだと思った。 「ばーか!捕まる訳ねぇだろ」 そんな声が聞こえ、そちらに視線を移すと忍星が居た。 まさに、三匹の龍は、無敵だと思えたのは確かな事。
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