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あくまでも、俺は煌弥と兄弟盃を交わした関係であり、煌牙には年上として助言は出来るが、口出しは出来ない。 煌牙の事を考えている俺の耳に『親っさん』と襖越しに佐山さんの声が聞こえてきた。 『どうした?』と聞いたのは、親っさん。 「子供が三人、屋敷の中や敷地内を走り回っていますが、どうしますか?」 襖を開けた佐山さんが、親っさんにそう聞いてきた。 そう言えば、忍星と煌希と大牙の事は、まだ組員達に教えていない事に気づいた。 「大和、涼」 俺と涼の名前を呼んだのは煌弥で、それに『了』と答え親っさんの部屋を出た。
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