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佐山さんと一緒に屋敷の外に出ると、組員達から逃げ回る三匹の龍である忍星、煌希、大牙の姿があった。 貴島組の敷地内も、煌蓮総本部と同じで、塀の傍に規則正しく木が植えてある。 その木を使い、木から木へ飛び移る忍星と煌希と大牙。 追いかける事より、下に落ちる事なく移動する姿に、ある意味感心した。 まさに、猿。 ふと、三匹の猿でも良かったんじゃないのか? そんなくだらない事を思いながら、佐山さんに『煌弥の子供達です』と俺は教えた。
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