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「涼、羽生と杏珠も一緒らしい」 スマホをポケットに入れながら、涼に伝えた俺。 「羽生と杏珠も、玲ちゃんの傍に居ないって事か?」 俺の言葉を聞いた涼が、そう問いかけてきたから『そうなんだろ』と答えた俺は、三匹の龍の姿を目で追いながら、羽生と杏珠の姿を探す。 そこに、玲ちゃんが煌弥と一緒に来た。 「三匹の龍は、恐い者知らずだな」 「さすが、無敵の三匹の龍」 傍に行き、玲ちゃんにそう言った俺と涼。   「何があって、追いかけているの?」 「屋敷の中を走り回り回るから、組員が注意したんだ。 そしたら、今度は、木に登り遊び始めたから組員が止めた。 だけど、素直に聞く三匹の龍じゃない」 『ばーか!捕まる訳ねぇだろ』と言いながら、木の上に居るのは、忍星。 違う木には、大牙と煌希の姿もある。
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