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「ありえねー」 俺の言葉を聞いた涼がそう言った。 玲ちゃんは、方向音痴だ。 それに、三匹の龍も外に出たなら危ないし、羽生も杏珠も見つかっていない。 煌弥も分かっている事だが、5人とも防犯カメラを避ける事が出来る。 煌弥が何を思い、どんな考えで『放っておけ』と言ったのか、今の俺は理解出来ない。 『涼、帰るぞ』と告げると『了解』と答えた涼と一緒に貴島組を後にした。 俺と涼は、貴島組組員であっても、親っさんとは親子盃を交わしていないし、煌弥とは兄弟盃を交わしているが、煌弥の指示がなくても自由に動ける。
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