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一山編
第一話"大林十田"
俺は、裕福な家ではなかった。普通の家。
そんな家で幸せに住んでいた俺は。
"大林十田"31歳
俺は、十代目?らしい。
お父さんの借金を返済するためバイトをしている。そのバイトは、"殺し屋"。
よく儲かるんだ。これであと少しというときにこんな任務が来た。
「大林久太郎、大林八国を殺せ」
は?親を殺せと?
俺には親を殺せという任務が来た。躊躇して一週間が過ぎた。
殺さずに済むと思っていた俺はバカだった。
コンビニから帰った。ドアを開けると”いつもの家族”がいると思っていた。
でも、そこには血だらけになった部屋と、死体しかなかった。
"俺の親は殺人鬼に殺された"。
頼んだのは誰だ?こんな依頼をしたのは、、、誰だ?
ボスに聞いた。誰がこんな依頼したのか、と。
「十影平子だ。」
十影さん?そんなわけない。なんで、
なんでそんなこと依頼するんだよ、、。
殺してしまおうか、、、。
ローンが払えなくなった。夜逃げした。
"一山"、と偽名もした。
ピッキングして、いとこらしい大林の家へ不法侵入した。
朝7:11
大林「っ」
一山「お、おきたか~」
気分が悪そうだった。
テレビが殺害ニュースばかり。きっと俺のせい。
。”親子殺害事件”だとか。俺のせいだ、、、。
大林「気分悪い、顔洗ってくる」
一山「唸ってたもんな~、いってら」
洗面所で顔を洗った大林は、俺に似ていた。殺人鬼に。
一山「顔真っ青だぞ?殺人鬼みたいww」
大林「殺人鬼見たことないだろ」
大林「てか、なんでお前がここにいるんだよ!ここ俺んち!」
一山「いいじゃん、友達じゃないか~」
大林「仕方ない、買い物に付き合ってくれ」
一山「おう!」
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スーパーについた。
なんだ?人でも殺すのか?バール?トンカチ?なんでそんなもの買うんだ。
一山「拭くもの、いるんじゃねぇの?」
大林「なんでお前」
なぜ今大林が焦っているかわからなかった。
一山「え、DIYってやつだろ!汗を拭くときにさ!」
大林「あ、そういうことか、そうだな買おう。」
二郎「お、一山と大林じゃぁん!!」
大林「なんでこう、出会うんだよ怒」
一山「おお!二郎!久しぶり!」
こいつは、最近出会ったやつ。二郎というらしい。
二郎「あれ~?三原さんは?」
一山「きょうは、体調崩しちゃって。」
二郎「そうか~」
一山「大林がいない!逃げたな?」
二郎「あいつ、一人が好きだからな~笑」
一山「あ、十影さんは?最近いないよ?別れた????」
二郎「最近、出会わないんだよ」
二郎「まぁ、こっちの問題だから、じゃぁな~」
一山「おう!じゃぁな~」
帰っている途中に、十影さんがいた。
いまだ、今なんだ、、、よな?
十影さんは、俺の偽名はまだ知らない。
結構前から親しかったからな。今でも俺のことを大林と呼んでいる。
ん?子供?もう出来てたのかよ。俺のほうが仲良かったのに。なんで。
家族。おれみたいになってほしいなぁ。
勢いよくとびかかった。
十影「!?」
車のトランクに入れて、廃工場へ向かった。
十影さんは俺のもの。
十影「私をどうするつもり?ねぇ、」
一山「お前は、おれを捨てて、まだ若いのに子供を作りやがったな?」
十影「そんな、そんなつもりは、、、、っ」
一山「ほら」
十影「百子!!なんでここに!」
一山「お前の子供だな?どうなるかわかってるよな?」
十影「やめて!違うの!」
一山「、、、、動くな」
十影「この子だけは、やめて!」
そんな、俺を捨てたくせに。
ぐちゃぐさっ
十影「やめてぇっぇえ!大林ぃぃいぃ!」
まぁ、人殺しには変わりない。何も変わってない。
俺はこれまでも人を殺してる。なにも、、、変わらない。
家に戻った。
大林は、玄関で気絶していた。
体に力が入ってない。熱中症か?体が熱い。
大林「はっ!」
一山「おい!大林だいじょうぶか!?」
一山「水!ほれ!」
ジャバババババ
大林「ふざけんな!ふつう飲ませるだろ!」
一山「もとにもどった!」
少々大林はあきれ気味だったが、
感謝してくれた。
大林「ありがとう、二郎は?」
一山「十影さんを探しに行ったと思うよ?」
あぁ、俺が殺したのに、、、。
大林「十影?最近いないもんな。」
もう外はすっかり夕方だった。
大林は俺の家に住ませてやろう。といって、住まわせてくれた。
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