一族崩壊編

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一族崩壊編

ターニングポイントから一週間がたった。 最近、二郎は十影のあとを追って死んだ。 大林「なんか、久しぶりに捜査するなー」 一山「...ほどほどにな。」 俺はパソコンで千田からのメールを見返していた。 ===== 6月11日 千田「大林が容疑者の殺人事件のニュースがいっぱいあるぞ!」 千田「どういうことなんだ?」 ----- 6月23日 千田「わかったぞ!犯人が!!!お前の近くにいる!気をつけろ!」 千田「十だ!十に気をつけろ!」 大林「犯人はだれだ!?」 大林「おい!千田?」 ===== ここでメールは途切れた。 十。恐らく十代目。 だれだ...信じたくないが一山を疑ってみるか...。 大林「なぁ、一山。」 一山「?」 大林「飲まね?」 一山「いいねぇw」 ----- 部屋で一山は横になっている。 一山のスマホがある。 見るか?いや、信じがたいが...。 一番仲のいい友を疑うのは難しい。 見るか。 一山のスマホを見た。 コイツ、二台持ってるのか? 一台目のスマホを見る。 パスワード?よしこれでいこう。 itiyama@ 開いた。 やっぱり普通のスマホだった。 安心だ。問題は二台目。 パスワードはこれで行ってみるか。 juudaime@ このパスワードで開いた...。 まだ分からない。理由があるかもしれない。 一山が黒幕とは決まっていない。 アカウントの数が尋常じゃない。 すべて俺の知っている友達の偽造アカウントだ。 jirou222@gmail.com igarasi510@gmail.com sendamasatosi@gmail.com itiyama@gmail.com 10daimejutta@gmail.com oobayasiitizoku@gmail.com いやだ、信じたくない。 あの明るい一山が...。殺人鬼?信じれるわけがない。 10daimejutta@gmail.com、 oobayasiitizoku@gmail.com、あの時のメアド。 信じたくないが現実は残酷だ。 もう黒幕は分かった。一山お前だったんだな。 俺はそっとスマホをしまった。 ----- 一山「暇だし家系図でも見てみるか。」 大林十田...。 久しぶりに見る本名。 横のほうに汚点の名前が載っていた。 一山「え?」 思わず声が漏れてしまった。 なんと汚点と俺は兄弟だったのだ。 いとこじゃなかったのか!?親父は噓をついていたのか? なんで...汚点なんか作ったんだよ。 パタッ 何か紙が落ちてきた。メモ? ===== 子供たちへ、 まず最初に、十田。 お前に一変のことはいとこと言っていたがあれは噓だ。 お前たちは生き別れの兄弟。お母さんは、殺し屋だった。 俺はそれに反対だった。だから、最初に生まれた子を俺が一変と名付けた。 殺し屋一族を一から変えてくれと、、、願った名だ。 そして一変。 お前は長男だ。いつかお前の弟が敵対してくるだろう。 その時はお前の出番だ。十田の野望を打ち砕き、この一族を変えるんだ。 一から。すべてはお母さんが殺人一族を継いだからだ。 ごめん。わが子よ。すまない。 ===== は?ふざけるなよ! なんでこんな奴が一族にいるんだよ...。 俺がまるで悪役みたいじゃないか。 大林「ところでさぁ。」 部屋越しに大林が話してきた。 一山「ん?」 大林「一山の名前って...。」 一山「...十田。」 一山「大林十田。」 大林「...そうか。」 いいんだ。俺は親に見捨てられていたんだ。 俺の野望も、所詮は自己満足。 これで、いいんだ。 ----- 俺は、家に通報した。 あぁ、一山...。 お前だったんだな。これまで殺してきたのは。 十影、二郎、千田 五十嵐、三原、百田 やっと終わった。みんな、終わったよ。 俺は変えたんだよ。この一族を、一から。 ありがとう。"お父さん" ピーポーピーポーピーポー 外にパトカーの音が鳴り響く。そして下には警察がいる。 時期に部屋へあがってくるだろう。 通報したのは俺だ。 でもそんなこと一山は知らないし、知っても俺は損しかない。 さよなら。一山...大林十田。 そして、警察が一山...いや、大林十田を連行した。 ----- 昨日、大林十田の刑を決める裁判が行われた。 死刑を求刑されたが、結果は終身刑。それが妥当だ。 あいつはみんなの分も苦しまなければならない。そして、 俺はお前のことが好きだったのかもしれない、友達として。 でも、お前のしたことは一生許すことはない。 長かったようで短かったような気がする。 捜査を手伝ってくれた五十嵐、千田、三原。 ありがとう。お前たちの功績はこんな未来を作ったよ。 無駄じゃない。無駄じゃない。お前たちの死は。 そんなことをつぶやきながらベランダでコーヒーを飲み、 新聞に映っていた大林十田を見ていた。 今度、事情聴取で警察署に来いと連絡があった。 警察署についたら、これまでに起きたすべてを話そう。 大林「夢は現実にやってくる、今日...。」 Dream is real coming today...。 ----- 殺人鬼 ~大林一家Dream is real coming~ To be continued...。
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