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STORY 2
今日、私は16の誕生日を迎えた。
それは、結婚出来ることを指す。
けれど、私は春灯家の長女だ。
きっとたくさんの財閥の跡取りたちが私の座を狙って婚約を申し入れてくると思われる。
それは決して私が好きだからではなく、私の立場が欲しいから――。
そんな理由が大抵だろう。
今日の夕方からは私の誕生日パーティーが行われる。
どうなるかはその時に分かるのだ。
そう思いながら布団から出て顔を洗い、パジャマから私服へ着替える。
廊下に出るとひんやりとした風が足元を撫でる。
冷たい風に触れながら朝食を摂るためリビングへ向かう。
もう私と妹以外は揃っていた。
「おはよう」
「うん、おはよう」
挨拶を交わし、席に着く。
少しして妹が降りてきた。
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