銀色の雪

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「美冬、こんな時間から何してるんだ。寒いだろうに」  不意に背後から声がして、わたしは振り向いた。玄関先にひいおじいちゃんが立っていて、わたしに上着を着せてくれた。 「おじいちゃん、起きてきて大丈夫なの?」 「今日はなんだか調子がいいんだよ。……雪を見ていたのかい」 「うん。あのね、そこに精霊さんが……」  おじいちゃんに精霊たちを見せようとしたが、あんなに賑やかだった庭はしんと静まり返っていた。 「……消えちゃった」  空を見上げると、ひとひらの雪が舞い降りてきて、持っていたペンダントの上にふわりと積もった。
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