銀色の雪

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 *  *  *  わたしはまどろみの中で不思議な温かさを感じて目を覚ました。頭がぼうっとして、夢と現実の区別がつかない。わたしは雪の中で倒れて、それからどうしたんだっけ。  体を起こすと、わたしの周りをかまくらのように雪が覆っているのに気づいた。猛吹雪の中で倒れた記憶が微かにあるのに、なぜこんなところにいるのだろう。  中は温かく、なぜかぼんやりと明るい。わたしの胸元から光が溢れているようだった。  あの日からずっと身につけていた雪のペンダント。そっと取り出すと、キラキラと輝いている。  精霊に少しだけ寿命を伸ばしてもらったおじいちゃんは、結局白霊山に登ることは諦めた。登り切る自信があっても、万が一の事があったら家族に迷惑がかかるからと。だからこそ、代わりに登ると約束したわたしは、何が何でも無事に帰らなければならない。
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