1人が本棚に入れています
本棚に追加
そんな時だった。
「私ね、彼と結婚する事になったの。
ゆうちゃんにも結婚式、出てもらえると嬉しいな」
そう言って、あけちゃんから結婚式の招待状を手渡された私は、
何も言えずにいて…
「え?や、ゆうちゃん?どうしたの??」
あけちゃんの声にハッと我にかえった私の目からは、
ポロポロと涙がこぼれ落ちていて、
「あ…コンタクトずれたみたい、いたた…」
あわててゴシゴシ目をこすり、トイレに駆け込んだ。
"成瀬優子様"とあけちゃんの綺麗な文字で書かれた招待状に
私の涙がポツンと落ちてまぁるく滲んだ。
大好きなあけちゃんがお嫁さんになる。
あけちゃんなら、きっと綺麗な花嫁さんで素敵な奥さんになる。
おめでとう!
って言わなきゃ…そう言いたいのに…
なんで私は泣いているんだろう。
どうしてこんなに胸が苦しいんだろう。
最初のコメントを投稿しよう!