おめでとうが言えなくて……

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それから私はテストが近いからとバイトを休んで、 あけちゃんからの連絡も無視していた。 結婚式の招待状の返信も出来ずにいる私を見て、 友達のマキが私の好きなチョコを机の上に置いて言った。 「あんた、いつまでいじけてるの」 「いじけてませんー」 チョコを机の上で転がしながら私が言うと 「優子は大好きなお姉ちゃんが取られて寂しいんでしょ」 マキがヨシヨシと小さい子どもをあやすように私の頭を撫でてきて、 「わー!セットが乱れる!そんなんじゃないもん!」 私はマキの手を振り払うように頭をブンブン振った。
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