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【2】俺のシュールたんは寝起きもカワイイ
あぁ……俺の愛しいシュールたぁんっ!あぁ、寝顔もすっごくかわいい。ボサボサになったシュールたんの髪の毛かわいい。たまにぴくぴく動くお耳かわいい。
――――これは。
目と鼻の先で、シュールたんを愛でたいと言うもの。
――――ハァハァハァ。
ぱちっ
「ん……?」
今愛しのシュールたんのお目目が……ひ~ら~い~た~っ!しかもいつもよりも瞼が上がりきらない半開き!まだおねむなシュールたんの、寝起きにしか見られない激レア半開きぃっ!
「ハァハァハァ……シュールたん、おはよっ」
「おはようございます、雪月さま。シュールはまだ眠いので寝ます」
「そう!いいよ!俺ももっとシュールたんの寝顔堪能するから!」
「シュールの寝顔を堪能するのですか……?……ふーん……じぃ――――……」
はぅあぁぁっ!朝からシュールたんに半開きの目で見つめられるの最高おおぉぉっ!
「雪月さまは……」
「ん?」
「……鼻息が荒いので、少し離れてください。シュールは気になって眠れません」
「……っ」
ガアァァァァァンンンンッ!!
「は……離れる……シュールたんと、は、は、離れえええぇぇっ!!!嫌あああぁぁぁぁぁっ!嫌だぁぁっ!嫌だよおぉぉっ!欸性と哦性はね、番うと互いに離れられないんだ!」
「シュールはそんなことはありません」
「そんなぁぁぁぁっ!俺シュールたんに見捨てられたらもう立ち上がれないいいぃっ!」
「……仕方がないですね……そんなに……シュールと離れたくないんですか?」
「うん……っ!」
「では、背中合わせに寝ましょう」
「うん!シュールたんっ!」
そしてシュールたんと背中合わせにお布団に横になる。はぁ、はぁ、シュールたんの体温を後ろに感じる……!互いのお尻尾がもふもふ触れあってる!あぁ、なんて最高な……あれ?これ、寝顔見れなくない?
しかし暫くすると、のそっとシュールたんが身を起こしてしまう。えっ!?そんな……っ!離れて行かないで、俺を見捨てないでシュールたんんんんっ!
カッと目を開けば。
どどどーんっ!!
俺を上から覗き込むシュールたぁんっ!!?
「しゅ……シュール、たん?」
その顔に影がかかって輪郭が強調されている感じも……シュールたん萌えっ!
「……シュールも雪月さまの寝顔を堪能しようと思ったのです」
はぅあぁぁぁっ!?な、何と言うことだ……っ!シュールたんは……シュールたんは俺を堪能しようとしてくれていたのだぁぁっ!!
ぱちっ。
瞼を閉じれば……感じる……!感じるぞ……!シュールたんの熱い眼差しをおおぉぉぉっ!
シュールたんに、今俺はシュールたんにじぃーっと見つめられているのだあぁぁぁっ!
「……起きないのですか?」
「た、堪能は……」
「しました」
「あぁんっ!シュールたんかっわあぁぁっ」
目を開けて、コンマ一秒でシュールたんを抱き締めるううぅぅっ!
あれ、目の前にあるのシュールたんの項……?
いや、その、俺のこと見つめてたんだよね?俺の寝顔堪能してくれていたんだよね!?
直前で背向けただけだよね!?
いや、では何故背を向け……。
――――はっ。そうか。鼻前に広がる哦性フローラルな哦激素の匂いがそれを証明しているっ!
「くんくん、くんかくんか。シュールたんの項の匂い、最高っ」
「……変態ですね」
「欸性として、最高の褒め言葉さっ!」
※ひとによります。
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