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【3】シュールたんがもぐもぐしてるの永遠に見ていられる
――――神子おきつねさまである俺とシュールたんが暮らす神殿では、お抱えの厨師長もいる。しかし時折、こうして俺も料理を振る舞う。
シュールたんへのっ、愛夫料理っ！なお、この場合の愛夫とは、愛しの愛夫シュールたんへ捧げる夫俺からの料理の意である。
「さぁて、シュールたん！できたぞ～～！俺の特製きつねうどん定食だ！」
――――そう、告げた瞬間。
「……っ！」
シュールたんのお耳がぴょこんと反応する。そして明らかにウキウキしながら俺を見つめてくれる。おきつねお尻尾でさえそわそわ出ちゃってるよ！動いちゃってるううぅぅ！
あぅあぁぁっ！シュールたん……っ！萌え――――っ！
2人でいつも食事を取る桌子に、御盆をふたつ並べる。本日の定食は、きつねうどん、ふっくらいなりのおいなりさん、それからおひたしである。
そして俺も席に着けば。
「いただきまーす」
「シュールもいただきます」
こちらの世界では特にしない『いただきます』。
いや特別な日は『神子さまの恵みに感謝を』とかするらしいが、俺は本人なわけで。
あと、単純に前世からの癖で出てしまっているものを……なんと……っ！シュールたんが真似してくれているのだ……っ！あぁん、シュールたん萌ええええぇぇっ！！！
そして、ドキドキしながらシュールたんを見つめる。
まずはおひたしから。シュールたんはお野菜から口に付けることが多い。かわいくない？もちろんお肉や炭水化物から行っても、シュールたんは絶対カワイイのこれ確実だけども。
もぐもぐ。
そして次にきつねうどんである。
え？中華にきつねうどんがあるかって？安心してくれ。中華ってのはな、とにかく麺の種類が多いんだ。それはもう把握しきれないほどに麺が多い！日本のうどんっぽい麺だってあるし、日本のうどんっぽいものを作ったところでそう言う麺料理もあるかー……で済む！
でもさすがにいなり揚げは俺自分で浸けたよ！自家製だよ！！
揚げはある。大豆あるところに豆腐があるように、揚げもある！（異世界にもよります）
そこら辺の4000年や2000年の知識は足りていないがあったんだもの！浸けるしかないだろう俺、おきつねさま！
そして何より……。
ちゅる……
麺をちゅるりと啜り。
はむっ。
俺自家製のきつね揚げを……はむりと口に含んだシュールたん。
ぴょこんっ
お耳がかわいく動き、そして頬がほんのりピンクに染まったぁ――――っ！
あぁんっ！シュールたん萌えええぇっ！
かわいすぎるよぉっ！やっぱり古今東西どこの世界でも、おきつねさまはいなり揚げ大好きやったね！
そして次にいなり寿司にも箸を付けるシュールたん。
はむ……っ。
もぐもぐ。
ぴょこんっ。
ぽ……っ。
再びのシュールたん萌えルーティン！シュールたん萌えルーティンだよこれ永遠に見てられる～～～～っ！
は……っ。
シュールたんがこちらをじっと見つめている……？
「シュールたん……？」
「雪月さま、おうどんが伸びますよ」
は……っ！ついついシュールたんに夢中になってしまっていたぁ――――。
「うん、俺も食べるね――――」
ちゅるー……
シュールたんを、見つめながら！
※お行儀悪い
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