身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ

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「この話はここまでにしよう」 阿久津の良く通る声が車内に響く。 「そうね、もう終わったことだしね」 里奈も僕が犯人だと思っている! 「まあ、気にすんな」 沼田が僕の肩に手を乗せてくる。 いやいやいやいや。ダメだって。 僕は犯人じゃない! どうしたらいいんだ。 僕では前の二人には敵わないだろう。 では、どうするか。 こうなったら沼田を犯人に仕立てるしかない。
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