これからの未来

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その姿はきっと城下町の連中に勇気と希望を与えるだろう。 俺とカスミは長いキスをした後ゆっくり唇を離した。 「貴方…久しぶりに仲良くする?」 カスミの言っている意味は俺には直ぐに解った。 「ミヤビが起きちまうかもしれねーぞ」 「静かにヤるから平気」 「わーったよ。そんじゃ…」 俺はカスミの身体をお姫様抱っこすると寝室に向かった。 その夜俺等2人は熱く萌えた。 そして俺等5人が旅立つ日がやって来た。 見送りにはトオル一家を始め大勢の連中が詰め掛けた。 「ミヤビちゃん、僕頑張るから。頑張っていつかミヤビちゃんを守れる位強くなるから」 「ありがとう、トオルくん。でも無理はしないでね。約束!」 小指と小指を絡ませる2人にカスミが意地悪っぽく俺に言う。 「ミヤビも後何年貴方に懐いているか解らないわね」 「何、そうしたらトオルの奴はスパルタで鍛え上げてやる」 「トオルくんは身体が弱いのよ?それに女の子は思春期になると父親を毛嫌いする様になるの」 …出来ればミヤビの思春期は遅くきて欲しいもんだ。 「大丈夫だよう、タモツー♡僕は思春期過ぎてるから!」 「あんたに懐かれても嬉しかねー」 「酷い!タモツ!僕一生懸命タモツ達を守ったんだけどなぁ」 「皆さんがお互いを守りあったからこそ今回の件も依頼達成出来たのかもしれませんね」
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