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日曜学校籠城事件発生
それは春も麗らかな陽気の日曜日の朝だった。
「お父さん!行ってらっしゃい!」
「貴方ー、気を付けてね!」
嫁のカスミ・センヤと娘のミヤビ・センヤに見送られ、武道家の俺タモツ・センヤは3人で住むには広い教会を出た。
「ああ、行ってくるぜ。ミヤビ、良い子にしてるんだぞ」
俺の足にしがみついてきたミヤビの小さな頭を撫でる。
ミヤビは6歳。
学舎で勉強をおっ始めてまだ間もない。
学舎が休みの今日も俺等の住処である教会で毎週開かれている日曜学校に出席することになっている。
講師はカスミだ。
内容は聖書の読み聞かせが主だが、そこは小せー子供でも親しみ易い様にカスミが工夫して教えている。
俺は俺で武道家として冒険者ギルドに登録し、生計を立てていた。
今日もこれから仕事だ。
「うん!ミヤビ良い子にしてるよー。お父さん、早く帰ってきてね!」
ミヤビはそう言うと俺の足を解放した。
そんな俺等の様子を教壇に花を置きながらカスミがあったけー笑顔で見つめた。
俺はカスミに向かってニヤリと笑い返してウインクすると、冒険者ギルドに向かって出発した。
今日も城下町は活気に満ちている。
一見平和そうに見えるが、冒険者ギルドに斡旋される事件は後を絶たねー。
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