桜の花の木の下で

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「ありません!帰って下さい」 「私は帰りますけどね!本当なら大変なことですよ、調べた方がいいんじゃないですか?ご主人の様子はどうですか?」 「主人は舞台があるのでお稽古で、親戚の家に泊まっていますのでここにはいません。主人には取材しないでくださいね」綾乃は出かけるのをやめて屋敷に帰って行った。 「シズオさんは帰っていない?閉じ込められてるな、奥さん出かけなかったからやっぱり、何か疑ってはいそうだな。奥さんが頼みのつなだ!何かアクション起こしてくれればいいんだが。少し張って様子みるか」 弟は車の中で様子を見ることにした。 「奥様最近、大旦那様の部屋にお客様毎日来るようになりましたね。シーツも毎日2、3枚は洗濯に出しているんですよ!何しているんでしょうね」 「シーツを2、3枚も?今日もお客様いらしてるの?」 「今は3人夜は2人いらっしゃる予定です」 綾乃は家政婦の話を聞いて、先程の記者の話を思い出した。まさかシズオさんが何かされているのかしら?シズオさん親戚の家じゃなくてお父様の部屋にいるのかしら、いつもシズオさんから連絡は来ないでシズオさんの居場所はいつもお父様から聞く。考えてみればおかしいわ?
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