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シズオも小さな時から家元で育ち踊りばかりしていて、まわりは殆ど女の人の中で育ったので男の友達はタクミが初めてで、タクミが桜の花びらをとってくれた時は男の人にそんなに近くに接近されたことはなかったので何故かドキドキした。でも、初めての男友達のタクミの屈託のない明るい笑顔と積極的なところが好きになりそうだ。今日会ったばかりの人なのに何故か惹かれて友達にまでなっちゃうなんて不思議、タクミの魅力なのだろうか?また明日会える、楽しみだ。
翌日からタクミとシズオは桜の木の下で待ち合わせして一緒に食事をしたり遊びの計画をたてたりした。タクミのシズオへの思いは会えば逢うほど高まりシズオの美しい顔や白い肌、綺麗な指を見るたびに自分を抑えるのが大変だ、その思いを押し殺しさりげなく友達として接する。
「シズオはどこか行きたい所はある?」
「私は何処でもいいよ!タクミが連れていってくれるところなら、温泉でも」
「う、お、温泉?」まずい変な想像してしまう。
「あ、タクミ温泉はいやなの?」
「そんなことないよ!お、温泉行こう」
「嬉しい、タクミと温泉旅行!楽しみ」
「シズオはどこの温泉がいいの?」
「私はあまり旅行したことないからタクミが決めて」
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