桜の花の木の下で

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「しょうがないな!看護師さん来たら怒られるよ」 シズオはタクミの隣に横になったら安心して眠ってしまった。 シズオ眠っちゃったんだ、酷い目にあったんだろうな。ゆっくりおやすみ。 看護師さんがきてびっくりしたが、泊まっていくならベッドの下に簡易ベッドがあるから使って下さいと教えてくれた。 どこでもシズオは美しいから目立つ病院で噂になっている。テレビに出ていた家元が僕の隣で恋人みたいに眠っていて、美しい寝顔だったって。 何人か覗きにきた。 シズオはよっぽど疲れたのか起きそうもない、弟が来たので簡易ベッドを出してもらいそこにタクミが寝た。 「兄貴シズオさんを簡易ベッドに寝かせればいいのに俺いっくらでも抱っこするのに」 「よく眠っているからね、よっぽど酷い目にあったんだろうと思うと可哀想でベッドでゆっくり寝かせてやりたいんだ。いろいろありがとうな、お前のお陰でシズオを助けることができた。本当にありがとう。長い間辛い思いをしてきたんだ、今度は僕がシズオを幸せにしてあげるんだ」 「うん、そうだね!俺も協力するよ」 シズオがうわ言をいってベッドの上で身体を動かしている、タクミはシズオを起こそうとした。 なんかおかしい! 「シズオ!あ、こ、これはあえぎ声だ」
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