桜の花の木の下で

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「兄貴これではシズオさん可哀想だ。やっぱり記事にして真木に制裁する」 「やめて!綾乃にも罪はないし本家も守りたい!私のことはいいから世間に晒さないで、綾乃が真木のことはほっとかないと思う、凄い怒っていたから、ねえ〜タクミ!弟さんにお願いして」 「少し様子をみよう!綾乃さんがどうするのか待ってもいいだろう?」タクミは弟にお願いした。 タクミも退院してしばらく経ったとき、タクミに弟から真木のことで連絡が入った。真木は精神病院に入れられたらしい、綾乃さんが怒って父は狂っているって無理矢理入れたようだ。これで、シズオも安全だ。シズオの辛さに比べたら大した事はないけど、少しは制裁になったかな。早くシズオに教えてあげよう。シズオは今本家に帰って家元襲名式にでている、シズオは家元やめて従兄弟が襲名する。シズオは僕のもとに来るんだ。 数年後 桜の季節、桜並木も満開だ。 いつもの桜の下の小川のほとりでシズオはタクミと出会った時のことを想い出していた。 「そこの桜の隙間から見える美しい人!僕と友達になりませんか?」 「いいですよ!タクミお帰りなさい」 「シズオだだいま」タクミは桜の下に降りてシズオを抱きしめて、キスをした。 「あの時の長いキスして?」 「また?桜の下に来るといつもねだるね!」
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