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終章
「先生、すみません。ご相談したいことがあるんです」
「ほかの子に聞かれたくないこと?」
「すみません、お忙しいのに。でも松山先生なら色々相談に乗ってくれるって先輩が教えてくれました」
「役に立てるか分どうか、僕もよく分からない。でも僕らふたりで、君たちをひとりぼっちにさせないことは出来ると思う」
その生徒が大きく頭を下げた。
「喫茶店の特別席予約するから、ちょっと待ってて」
僕はスマホを手に彼女から離れた。
スマホにはいつも決まったストラップがある。
県知事賞の副賞。受賞作を小さくしたストラップ。
それは先輩の朝顔……。
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