人類に与えたもの

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人類に与えたもの

2XXX年、世界各地の首都に謎の建築物が現れた。その建築物の中には青く光る石があり、その石に触れると特定の場所に飛ばされる。毎月の1日に飛ばされる場所が変わり、そこには沢山の金銀財宝、未知の力を宿す「お宝」があった。お宝の存在はダンジョン発生から数年後に判明したことだった。そのうち、人々は石のことを「ポータル」飛ばされる場所のことを「ダンジョン」と呼ぶようになった。 各国はダンジョンに人員を派遣したが、彼らが戻ってくることはなかった。しかし、ダンジョン発生から数年後、アメリカの調査団が帰ってきた。彼らから話を聞くと、ダンジョンには怪物が潜んでおり、その怪物は傷一つつかず、仲間たちを次々と葬っていった。そのうちに、誰かが「離脱!」と叫んだ。すると、体が水に包まれ消えた。そこから全員が離脱と叫ぶとポータルの前に移動したとのことだ。その時に、怪物やお宝の存在が判明した。 持ち帰ったお宝は帰還すると何処かへ消えたと思われたが、お宝はそのポータルがある国からランダムな国民が選ばれ、選ばれた人だけがお宝の力を引き出すことができた。お宝は凄まじい力を秘めており、物によっては怪物すらも簡単に倒せてしまうほどであった。お宝に選ばれた者のことを「適正者」と名付け、彼らには一ヶ月に一回以上ダンジョンに入り、お宝を持ち帰ることが義務化され、ダンジョンは人類に多大なる幸福を与えた。
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