あとがき

1/1

14人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ

あとがき

【あとがき】  地震後、妹や義妹、友人とは自ずと地震の話になりました。あえて、関係のない話題をと努めますが、また地震になるという……、そんな私の2月でした。  高校からの友人が暮らす家は「準半壊」という罹災証明が出たそうです。1月末に断水は解消したものの、彼女は雨水を貯めてトイレを流すのに使うという日々が長かったため、今もそれが抜けず、雨水を貯めていると2月の時点で言っていました。とにかく水がある生活がありがたいと。なかなか元気が出なかったけど、仕事に行き始めたと先日連絡があり、無理しないでね、と返しました。無理せず暮らすことなどできないと知りながらも、そういうありきたりな言葉しかかけられない自分が情けなかったです。  現在、家と一体の開かずのガレージは今も(修理が追いつかず)開かずのままで、露天駐車なのだそう。  妹宅や友人宅の水道は手取川から能登の中程までの長い距離を引いている「県水」でした。同じ市内、町内でもその「県水」と自治体内のダムや川、池、地下水などを水源とする「自己水」があります。「自己水」は漏水の確認距離が短いこともあり復旧が早く、水質検査も早かったのですが、「県水」は加賀に近いところから能登へと修繕しながら利用できる距離を伸ばしていきます。復旧までの日にちがかかった理由です。2月末、妹の家でも無事水道水が飲めるようになりました。    (2024/5)
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加