19人が本棚に入れています
本棚に追加
今日は、月曜日。彼がこの学校にいられるのは、あと5日しかない。しかも水曜日からは、中間試験だった。だから、隣の席に彼がいるのはあと二日しかなかった。だから、二人で会話をしても目を合わせていてもさびしくなった。
朝のホームルームが始まるで先生は、こないだの模試の結果の返却を始めた。隣の席の彼が呼ばれることはなかった。
「ねえ、結果どうだった」
「いまいちかも」
と言って結果の書かれた用紙を彼に渡した。
「でもすごいよ。日本史のところ学内順位3位って書いてあるよ」
「でも、学内順位は、受験のときには関係ないからさ。もっと頑張って勉強しないとなと思うんだよ」
「偉いよ。それだけ、頑張ろうとすることが偉いよ」
「当然でしょ。だった中学生の時から行きたい大学があるんだもん。それに手を抜いたり、諦めちゃったら、いつか後悔することになってしまう気がするから」
「そういう考えがすごい。じゃあ、きっと君とは、一度離れてもその大学に僕も進めばまた会えるってことかな」
「やめてよ。この結果見てよ。Eだよ。無理かも。」
「確かにこれが一年後もそのままだったら、難しいかもね。それでも今よりも頑張るんでしょ。ならいけるよ。僕も頑張るから。一緒に頑張ろう」
「そうだね。お互い頑張ろうね」
私には、彼の優しさ嬉しかった。彼は、私の他の科目の成績だって見ている学内最下位近かった科目については、触れないでくれた。だから、こそ頑張らないといけないとも思った。
だから、私は家に帰るとすぐに試験勉強を始めた。
最初のコメントを投稿しよう!