『かっこ』

しかし、主要メンバーは幽玄流響メンバーであることや、テロ行為については認めるも、教祖と名乗る男のことは知らない、教祖は信者を動かすために作り出された偶像で、実在しないと口を揃えていう。

更に操作を進めるも、テロ被害者はもちろん元信者ですら教祖と名乗る男は会ったことも見たこともないという、そして教祖を知ると名乗る男や、主要メンバーの中でリーダーをしていたというまた別の男が浮上してきた。この男をBとする。

Ｂはしばらくすると罪を認め、事細かに事件について話した、警察側の捜査と食い違うことなく、最もらしく話したので、この男に違いないと断定され、ニュースでもBの顔写真と名前が瞬く間に広まり、この事件は幕を閉じた。

Bは死刑判決が出るも何も抵抗は見せず、むしろ笑いながら死んでいった。

Nは信者によるただの成り代わろうとしただけの存在としてみなされ、徐々に忘れられて言った。