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  深夜、剛は姉に起こされた。姉はベッドに腰掛けていた。常夜灯の灯りが部屋を照らしていた。  姉の名前は、美代という。高校一年生である。あまり学校に行かない。家にも居ない。どこで何をしているか、よくわからなかった。  剛は、目を擦りながら美代を見た。  「何? どうしたの?」
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