忌み地の怪

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件の空き地がある土地を、もっと詳しく説明するならば――。 正面、真裏、それに両隣を戸建て住宅にぐるりと囲まれた――その真ん中に、ぽつんとその土地はあったのだ。 土地のスペースは、合わせて家4軒分位だろうか。 それ位の広さの土地が、草もぼうぼうな状態で空き地として放置されていたのである。 周りにはどんどんと家が建てられて、順調に売れていったというのに。 ちなみに、明るい場所にある空き地なので、子供達は喜んで遊び場にするのかと思いきや、そうではなかった。 ――子供特有の本能とでもいうのだろうか。 基本的に、近くの公園で遊ぶことはあっても、その空き地では遊ぶ事はない子供達。 ……昔の私もそうであったが、皆、なんとなくその空き地に足を踏み入れることは躊躇われていたのである。
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