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腕時計を見ると、19時半を過ぎていた。 「ねえ、ラーメン食べたくない?」 僕の提案に、彼はいいねえと賛同した。 「俺はパス、恋人たちの邪魔をするほど、 野暮じゃない」 「いいからいいから。佐橋がいないと、 今夜は回らない」 「邪魔な時は、ちゃんと言うから大丈夫」 「お。岸野、結構言うねえ」 僕たちに腕を取られ満更でもない佐橋を 連れて、駅前のラーメン屋に向かった。
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