川瀬side

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買い出しに行く3人が部屋を出た後、 残された僕たちが、何故キスに及んで しまったのか。 キスを仕掛けた僕が言うのも何だが、 魔が差したとしか言いようがない。 気がついたら彼を抱きしめて、 唇を奪っていた。 しかしそこで、わかったことがあった。 長いスパンで築き上げてきた片想いほど、 関係が確定する時は速いということ。 そして、自分も彼と同じく浮足立つことが あるということ。 「ごめん、岸野くんとキスしてた」 なんて、普通他人には言わないだろ?! そんな感じで 片想いにピリオドを打ったはずの僕に 待ったをかけたのは、元恋人の佐橋だった。
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