川瀬side

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「お疲れ様、今からランチ?」 「うん、良ければ一緒に」 席を立ったタイミングが合い、 彼とエレベーターを待っていると、 背後から声をかけられた。 書類の封筒を持った、佐橋だった。 「‥‥岸野」 「あ、佐橋。お疲れ様」 「悪いけど、川瀬とは」 「何がダメなの?同僚として、ランチする だけだよ」 彼と佐橋の会話を聞いて、僕は意を決して 口を開いた。 「佐橋も、今日一緒に帰ろう」 「子供じゃねえし、結構だよ」 「川瀬くん、何故?」 「2人に話したいことがあるからさ。 仕事終わったら、1階のビル入口の前で。 寒いから、暖かくして待っててよ」 エレベーターが到着して、3人で乗り込んだ。
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