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2月17日、月曜日。
昼休みに急遽、取引先に書類を渡しに、
エレベーターホールへ向かうと、
彼と岸野が楽しそうに話している後ろ姿が
見えた。
俺は彼らの背後から声をかけた。
「‥‥岸野」
「あ、佐橋。お疲れ様」
「悪いけど、川瀬とは」
「何がダメなの?同僚として、ランチする
だけだよ」
「佐橋も、今日一緒に帰ろう」
「「はあ?」」
彼の不意打ち過ぎる言葉に、動揺した。
「子供じゃねえし、結構だよ」
「川瀬くん、何故?」
「2人に話したいことがあるからさ。
仕事終わったら、1階のビル入口の前で。
寒いから、暖かくして待っててよ」
エレベーターが到着し3人で乗り込んだが、
彼が何を考えて定時後に会いたいと言って
きたのか、皆目見当がつかなかった。
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