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たこ焼きを囲み、2時間。
22時を目処に、飲み会はお開きになった。
「川瀬、ちょっと」
帰り際、佐橋がコートを羽織った彼を
呼び止めた。
「外に、出て。話がある」
「おいおいー、川瀬は岸野と一緒に
してやれよー。佐橋、何話すんだよ」
吉川が声をかけたが、2人は先に部屋を
出てどこかへ消えてしまった。
「とりあえず、俺たちは帰るわ。
岸野。ゴミはまとめたから、
たこ焼き器の片付けよろしく」
「はいよー」
秋津にそう返事して皆の帰りを見送った。
僕は彼が戻ってくるのか気になっていた。
たこ焼き器を洗ってテーブルを拭いていると、
LINEの通知が来た。
スマホを確認すると、佐橋からだった。
『岸野。悪いことは言わない。川瀬とは
今は付き合わない方がいい』
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