本編

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2月15日、土曜日。18時。 定期的に開催している同期入社の自宅飲み。 今夜集まったのは、男ばかり5人。 女性が混ざればはばかられるであろう 下半身事情が初っ端から話題に上った。 最初に話を振ったのは、 同期のリーダー格である吉川だ。 「最近、ヤッてますか?みなさん」 「彼女とはね」 そう返事したのは、 笑顔を絶やさない癒し系の佐橋。 「俺は、あんまり。出会いもないし」 溜息をつきながら反応したのは、 明るくて憎めないキャラの秋津。 「川瀬は?」 吉川が僕の隣で苦笑いしている彼に訊いた。 「そういう吉川は、どうなの」 彼はこんな時、手の内を明かさない。 相手に言わせるように仕向けるのが得意だ。 「俺は順調よ?キャバ嬢のゆきちゃんと」 「本当は、遊ばれてるんじゃないの?」 「たかられているというか」 秋津と佐橋が揃って言うと、 吉川はギョロッとした目を更に丸くして、 「し、失礼な」 と言った。 下ネタが苦手な僕は相槌しながら微笑み、 ハイボールのグラスを揺らしながら、 彼を見た。
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