成功主義の弊害

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 30年間、経済がシュリンクし続け、GDPがドイツに抜かれ4位、一人当たりのGDPに至ってはイタリアに抜かれ31位まで転落。ジャパンアズナンバーワンは何処へやら…で、日本では賃金が安いし不況で稼げないというので海外で、それも買春で稼ぐ女が増えているらしい。昨今は考え方が変わって性の売買がカジュアルになり、転落の象徴でなくなったというのだ。実際、性の売買を肯定的に見させセレブたちを相手に荒稼ぎする女がいる一方でセクハラとか性加害について女がバッシング出来るようになって自由奔放に女遊びする男を否定的に見るようになったのは矛盾する気がする。敷衍して言えば、女が都合良く倫理を捻じ曲げてパラドックスとアンチノミーの狭間に男を陥れているような感じだ。  セクハラや性加害を犯す男が不道徳であるように男に体を売る女も不道徳であろうが!第一、観光目的と偽って入国し摘発されたら牢屋行きだし、梅毒にかかる人も増えているんだから良い訳ないだろ。それをだ、何が性の売買がカジュアルになっただ。成功主義だから性風俗で年に何千万と稼ぐ女やスターユーチューバーになるAV女優を肯定する倫理観の狂った手合いが言うのだ。  時代が変われば倫理観も変わると一口に片付けられない問題だと思うのだが、悲しいかな金持ちであればある程、崇められ、貧乏であればある程、蔑まれるのが俗世の常だ。しかし生前、富を求めずストイックに生きたキリストとブッダとソクラテスが三大聖人と永遠不変に崇められ、金持ちは金持ちの間しか崇められないが、俗人は聖人になりたがらず金持ちになりたがる。だから肝心要のモラルが育まれず成功主義になるのだ。丁度、法律は必要に応じて変えても良いが、最高法規である憲法は立憲主義に則り変えてはいけないように時代の流れで善悪の基準は変わるにしても永遠不変の倫理は変えてはいけないのだ。然るにその肝心要のモラルを変えてしまおうとするのだ。平和憲法も貞操も守らないといかんのだが、金持ちの金持ちによる金持ちの為の政治がいかんのだ。で、金持ちがのさばり私腹を肥やす陰で腹を空かせる貧困層が拡大している。
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