北の山のドラゴン

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全員に的確な指示を出す。 そして、俺と数名の騎士でドラゴンへと近づいていく。 他の者は俺たち前衛の援護だ。 俺は先頭に立ち、剣を抜いた。 そして、剣先を憎きドラゴンへと向ける。 すると、ドラゴンが俺たちに気づいて、ゆっくりと起き上がり、高らかな咆哮を上げた。 その激しさに俺以外の騎士が後退りする。 「億するな!相手はたかがドラゴン一匹。俺たち小隊の敵ではない!皆、俺に続け!」 大きな声で他の騎士の士気を高めた。 そして、ドラゴンへと真っ先に突っ込んでいく。 ◯ 少々手こずったが、俺たちはドラゴンの討伐に成功する。 小隊の中には多少の傷は負った者もいたが、死者は出なかった。 最後は俺の剣がドラゴンの心臓を突き刺し、ドラゴンは生き絶えた。 「やりましたね隊長!」 「…ああ、ようやくだ。俺はこのために騎士になったのだから…」 「知ってますよ!何度も隊長から聞かされて来ましたからね」 「…にしてもどうしますこのドラゴン?こんなデカいドラゴンを持って山は下りられませんよね?」 「そうだな…出来ればドラゴンの亡き骸を王国に持ち帰りたかったが、それは現実的ではないな。仕方ない諦めよう」 そう言って、俺は小隊を率いて再び先頭に立ち、王国に帰るべく、ドラゴンの巣をあとにしようと歩き出した。 すると、巣の端に何かがあることに気がつく。
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