またあした母に会いに行く

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 *  暖かい陽射しが射し込む病室で母は眠っていた。  薬が効いているのか、私がベッドの横に座っても目を覚ます様子はなく、かすかな寝息をたてていた。 「どうして、拓真さんの行だけ消したの?」  母は答えない。  しばらく待ってみたが母は起きなかった。  「いまの私の恋愛事情とか聞いてみない?」とか聞けば、起きるかなと思ったが、面会時間は終了になってしまった。    春の陽気のせいか私も眠くなってきた。 「また、あした来るよ」  私はノートを枕元に置いて、病室を出た。
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